その昔、藍には染料としての顔だけではなく食として親しまれていました。
「藍商人は病気知らず」と言われていたように、江戸時代の藍商人たちは長旅の“お守り”として藍を常に持ち歩き、お腹を壊したときなどに食として難をしのぎました。
このように藍は昔からいろいろな用途で人々に重宝されていた素材です。このお位牌はその藍を木材に塗布して仕上げています。
「阿波藍」でしか出せない独特の深みのある青さを最大限に生かした新しいお位牌です。藍そのもののDNAである染料を活用する事で、その色素粒子の細かさから木材の組織に入り込み、しっかりと濃淡がついた木目が浮かび上がり仕上がる事が特徴です。